CRAFTSMANSHIP
三味線造りの匠の技
小松屋の三味線造りの匠の技。 作業工程を順番に紹介します。
Step1. 三味線棹 荒木材厳選
棹三味線の原木を荒木と言います。荒木からお客様の三味線にふさわしいものを一本選びます。長い期間何万本という荒木を見た経験から養われた目で厳選されます。
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Step2. 三味線棹 荒木3つ割
三つ折り三味線の形造りの原型を造る為に、荒木を三つ割します。
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Step3. 三味線棹 ほぞ金入れ
高級三味線の棹のほぞ部分に金の金具を仕込む作業です。
Insert gold fittings into tenons in the neck of a high class shamisen.
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Step4. 三味線棹 丸め(かんな)
棹の横及び裏側の形をかんなで三味線の丸み部分を削り込む作業です。
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Step5. 三味線棹 天神削り
天神の裏を"なまずり"という工具で削りとり、天神の裏の丸み(刳り)を整える作業です。手作業で行うのは非常に難しいので熟練の三味線職人しかできません。
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Step6. 三味線棹 天神仕込み
三味線の棹の天神(糸巻きが付く部分)に、"やげん"という特殊な"ほぞ"の造り方で仕込む作業です。"やげん"という"ほぞ"をつくると天神が外れにくくなります。
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Step7. 三味線棹 磨き仕上げ
かんなで削ったのち木の凹凸部分を目の粗い紙やすりから目の細かい紙やすりの順に三味線の棹の傷をとっていきます。最後に砥石のきわめて細かい石で傷をとります。最後に、手で光沢のあるつやが出るまで磨き上げます。熟練の三味線職人の手は、三味線の棹のつやを出すために長い期間鍛えられて特殊な表皮になっていきます。
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Step8. 三味線棹 糸倉磨き
糸巻きを差し込む部分に福林という丸い金物を仕込む作業です。三味線職人は、糸巻きの微妙な角度を計算しながら仕込みます。角度の仕込み違いによっては糸巻きが止まらないので、細心の注意が必要です。
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Step9. 三味線棹 糸巻き仕込み
糸巻きは力がない人でもスムーズに回わせるように、三味線演奏中にゆるまないようにミクロの単位で熟練の技で調整します。
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Step10. リプル皮 帯流し・布カット
三味線人工皮リプル皮を丁寧にカットする作業です。
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Step11. リプル皮 洗い
音を伝わり易い皮に加工する為、不純物等を洗い流します。
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Step12. リプル皮 天日干し
三味線人工皮リプル皮を加工したものを丁寧に天日に干します。
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Step13. リプル張り 皮張り機くわえ
三味線人工皮リプルの皮を皮張り機に丁寧にくわえます。
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Step14. リプル張り 皮張り機引っ張り
皮張り機で三味線人工皮リプルを引っ張る作業です。良い音を出すために微妙な調整をしながら引っ張ります。
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Step15. リプル皮 皮張り機 皮胴接着
皮張り機で張った三味線人工皮リプルに、三味線の胴の淵に接着剤をつけ慎重に張ります。失敗は許されない作業です。
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Step16. リプル皮 皮張り機 胴外し
皮張り機で三味線人工皮リプルとくっつけた胴を取り出す作業です。接着材が完全に乾いてから取り出さなければいけないので慎重に行います。
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Step17. リプル皮 胴の淵接着
リプル皮を胴の外側に接着する作業です。耳押しとも言います。丁寧におこなっていきます。
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Step18. 三味線組み立て
三味線の胴と棹をつなげ、胴掛けをつけ、糸を張る作業です。
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Step19. 三味線完成
小松屋の手造り三味線完成。このように小松屋の心の込められた三味線は、何十工程にもなる棹職人や皮張り職人の手を経て造られます。
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